排水管などからの水漏れは誰に責任があるのか

■争点になる過失

水漏れが起きると、さまざまな被害が出てきます。自分の資産だけで済めば対処も難しくありません。ところが、他人に影響が及ぶこともあります。
水漏れする事態には、いろいろな原因が隠れています。例えば自分が借りている賃貸住宅で浴槽にお湯を溜めていたとします。忘れて放置してしまうと浴槽からお湯が流れ出し、やがて浴室にあるものを排水口に巻き込み、流れなくなります。排水管にうまく水が流れていれば排出できますが、流量が制限されてしまうことで、外部に流れていくようになります。
水が漏れ出たことに気がつかないと、かなりの水量が洗い場へと流れ出ます。浴槽の水量が一定になるように設定などがしてあれば水の流出を食い止められるかもしれません。しかし、洗い場にも流れていく状況は、こうした機能を利用していないか、そもそも存在していない状態です。お湯を溜めているということを完全に忘れたまま出かければ、さらに被害は大きくなるでしょう。
この状況で分かるのは、お湯を溜めていることを忘れず、供給を止めていれば、被害はなかったという事実です。また、水量のコントロール機能を使っていれば、あふれ出る状況を防げていたかもしれません。何かをしていればアクシデントを防げたような状態を過失と呼びます。この例では、お湯を溜めていたのに忘れていて、あふれたことに気がついていない本人の過失です。
集合住宅でこのような水漏れが起きれば、当然下の階や同階の横の部屋に流れます。他人の資産を濡らしてしまい、何らかの損害を与える状況です。建物に対しても、水が漏れ出せば大きな被害を及ぼしてしまいます。上階の住人がお湯を入れていたことを忘れなければトラブルは防げたはずなので、損害に対して賠償責任を問われるようになります。

■貸主に責任がある場合

過失は誰にあったかが、排水管などの水漏れ被害の責任の所在を考えるうえで重要です。問題が起きるのを分かっており、対策を怠ったときに責任が問われます。ところが、原因になることを知らなかったりすると、話が変わってきます。例えば排水管などの老朽化を知らなかったケースです。
賃貸住宅で浴槽のお湯を流したときに、排水管から水漏れが起きたとします。普段は問題もなく使えて掃除もこまめにしていたけれど、下の階から連絡が入り、水漏れして損害が出ていた場合、責任はどこにあるのか問われるケースはよくあります。
特別変わった使用方法をしていたわけではなく、掃除もしていたら、その住人に問われるような部分がありません。一般的な使用の範疇で気を付けていたのは明らかなのに、現実的には排水管から水漏れが起きたという状況は、責任を考えるうえで重要になってきます。
漏れ出した排水管は普通に生活をしていたら見につかない位置にあります。どれぐらい老朽化しているかも、年数を把握できるとは言えません。自分で建てた家でなければいつ点検をしたのか、分からなくても不思議ではありません。
賃貸住宅の持ち主は大家で、管理会社が間に入ったりします。排水管に問題があって、外部に流出したというところがポイントです。貸主は借主に対して、問題がない状態で貸し出します。メンテナンスも、貸主が自分の資産として行わなければなりません。異常があった場合、費用も貸主がもちます。排水管のような設備が老朽化していることを借主が知らなかった場合は、資産の持ち主である大家や管理会社が責任を取ると解釈されることが一般的です。

■設備の老朽化でも借主に責任がある場合
設備としては、貸主が責任を取らなければいけません。借主に過失がないのが条件ですが、例外もあります。
水道の蛇口のパッキンが老朽化して水漏れを起こし、排水管の能力を超えて水が漏れ出たとします。この場合も設備は貸主の資産です。しかし、蛇口のパッキンが老朽化してきたのは、借主も使っている間に気がつくものです。交換すれば直るとしたら、一般的に見て難しい作業の範囲ではありません。直せば、このような事態にはならなかったはずです。こうした条件下では、借主が責任を問われかねませんので注意が必要です。
軽微な修理条件が契約書の中に盛り込まれている場合もあり、蛇口のパッキンなどは借主が交換するといった条件ですが、実際には効力を発揮しないと解釈されています。それでも、借主は正常に使い続けるために、日常的な手入れや費用を負担しなければならないのがポイントです。
排水管は、水が漏れているのを見つけるのも難しいでしょう。お風呂場や洗濯機ともなれば量も多く、被害が尋常ではなくなるケースも目立ちます。そうなると損害賠償だけではなく、直すときにも責任の所在がかかわってくるため、原因をはっきりさせなければいけません。直すとしても原因は過失なのか、経年劣化なのかによって違います。発生時のシチュエーションでも責任の有無が変わってくるので、常日頃からトラブルが起きないように注意が必要です。
もしもに備えて、保険に入るのもいいでしょう。保険の加入が入居条件となっているところも増えました。それだけ一度漏れ出せば被害は大きくなり、対応も難しくなるからです。

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